「本当に善い御塩を一人でも多くの方にお届けする」
という想いで日々活動しているすくねっと®です。
今回は「善い御塩とはなんだろう?その2」。その1では、ミネラルというのが大切でその中でもどうやらカリウムってやつがカギを握っているようだというところまでお話しました。実はミネラルという言葉の定義は割とあいまいで、まじめに考えると余計に混乱してしまうのです。
というわけで、さらっとそもそも論からおさらいしたいと思います。
地球上には人工的に創られたものも含めて100種類以上の元素があると言われています。周期律表というのを見たことがある方もおられるでしょう。「水素、ヘリウム、リチウム、ベリリウム、ホウ素、炭素、窒素、酸素、フッ素、ネオン・・・」というあれです。それらの中で生体を構成する主要4元素(炭素、酸素、水素、窒素)以外の元素を総称してミネラルと呼ぶのだと理解してください。そして100種類以上の元素の中で、なんと約60種類のミネラルが体内に存在すると言われています。
その内16種類の元素は、体の成長や生命活動を維持する上で、どうしても必要なミネラル群だといわれています。これを「必須ミネラル」といいます。
ところで、私たちの体の構成はおよそ、水60%、たんぱく質18%、脂肪16%、ミネラル等6%だそうです。わずか6%程度に必須ミネラルを含む60種類ものミネラルが存在するということで、それぞれの元素はごく微量であり、生体微量元素と呼ばれています。
≪必須ミネラル:16種類≫
【主要ミネラル】
①カルシウム
②リン
③カリウム
④硫黄
⑤塩素
⑥ナトリウム
⑦マグネシウム
【微量ミネラル】
⑧鉄
⑨亜鉛
⑩銅
⑪ヨウ素
⑫マンガン
⑬セレン
⑭モリブデン
⑮クロム
⑯コバルト
また、上記①~⑯の必須ミネラルは、1日の摂取量によって「主要ミネラル」と「微量ミネラル」に分けられます。
1日の摂取量が100mg以上のもの・・・「主要ミネラル(①~⑦)」
1日の摂取量が100mg未満のもの・・・「微量ミネラル(⑧~⑯)」
これら体に必要なミネラルを私たちは食べ物から摂ることになるのですが、こういう話は栄養学の観点から語られることが多いので、それはまた別途お届けしたいと思います。
さて、人の体液の組成は海水と似通っていると言われます。濃度こそ違いますが生命が海から生まれた40億年もの昔には濃度も同じくらいだったと言われているのです。海は生命の起源とされますが生命活動を支える数多くのミネラルが海水に含まれているということなのでしょう。
ということでようやく御塩の話ができそうです。
数多くのミネラルが生命活動に必須であり、それらのミネラルは海水に含まれています。海水中のミネラルをそのまま結晶化できたならば、それこそが「善い御塩」なのではないかというのが私たちの一つの結論でした。であれば選択肢はできるだけ自然な形で結晶化させている「天日塩」ではないでしょうか。少なくとも「精製塩」にはナトリウムと塩素以外の必須ミネラルがほぼ含まれていません。
残念ながら日本には純粋な意味での天日塩はほとんどありません。古来日本の塩田で生産していた塩は「せんごう塩」といい、濃縮した海水(かん水)を釜で煮詰めて結晶化させる方法でした。1971年に専売公社によって海水を濃縮していく工程(採かん工程)がイオン交換膜法に限定され今の精製塩となりました。1997年海水からの直接製塩が認められて以降も天日のみで結晶化させている生産者はごくわずかなのが現状です。
世界に目を向けると全生産量の1/3が天日塩です。中国、メキシコ、オーストラリアそして韓国などで天日塩が生産されています。御縁をいただき日本に於いて私たちだけが皆様にお届けできることになった御塩は韓国全羅南道西部の黄海上に浮かぶ新安郡の島々が原産地です。ここには生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)指定、世界自然遺産登録という清浄な干潟があるのです。“海水のミネラルをできるだけそのまま結晶化する”ためには海水が清浄であることは絶対条件と考えられます。
善い御塩の答え、それは「清浄な干潟から得られる天日塩」でした。
あれ??「非加熱長期熟成」にたどり着いてないぞ??
ということでこのコラム、まだまだ続きそうです。